16.1-12




 12.31
今年が終わります。
どんな1年だったかな、と振り返る。

変化に富んだ息子とその周辺に翻弄され。
一方で、日々同じ動作をルーティーンの様に繰り返す制作の時間。
その積み重ねの毎日でした。
必死だったけれど、バランスがとれていたのだと思います。
振り返れば、沢山の方と作品を通してご縁が持てました。
広がりを感じた一年。

来年はどんな年になるだろう。
「広げる」よりも「続ける」。
辛い時も、楽しい時も、どちらでもない時も、変わらず織り続けていたい。
織る事が自分にとって当たり前の事であり続けて欲しい。
そんな事を思います。

皆さんもよい年を迎えられますように。
来年もよろしくお願いします。









 12.6
今期の常設店納品について。
Promenade 」「 GALERIE Noyau 」への納品はお休みします。
次回納品は少し先になりますが、来年の秋頃を予定しています。
アダン 」さんにはご予約をお受けしているので、順次納品していく予定です。
今しばらくお待ちください。

個展で頑張りすぎて納品が叶いませんでした。
申し訳ないような気持ちで連絡をしたら、
「個展、良かったですね」と皆さんが自分の事の様に喜んでくださる。
自分のお店が豊かになる事を置いても、作家の成長を喜んでくれる。
なかなか出来ることではありません。
こういうご縁は大切にしたい。
改めて感じています。









 11.11








個展、終了いたしました。
お越しいただいた沢山の方々、作品をお選びいただいた方々。
そして、展示いただいた萬器さん。
本当にありがとうございました。

今回の展示で強く心に落ちたこと。
それは「布を織る」という自分の役割でした。

私は誰かに弟子入りした訳でもなく、複雑な技術を持つ訳でもない。
シンプルで単純な作業を繰り返す作家です。
これが私の作品ですと高い値をつけて販売するようになり。
細かい技術や長い手間をかける誰かの作品を見るたびに、
これでいいのかという自信のなさが顔を出す。
見る人が見れば分かってしまうのではないか。
「自分の作りたい世界が見えた」事だけが自分の柱でした。

今回お客様に人気だったのは、私の私物。7年物のストール。
毛羽立ち、織り目が詰まり、柔らかくなった布に目を輝かせる方々。
そんな人達を前に、自分の立ち位置が見えた気がしました。
羊がいて、糸を紡績する人がいて、布にする私がいる。
そして、その布と一番長く時を過ごすのは使い手の方。
全てを支配しようとしなくていい。
長い流れの中の一部に私がいる。

そんな話を久保田さんにしていたら、考えが一致したわと言われる。
自分が前に出ない、でもその中にあなたらしさが確実にある
と背中を押していただきました。
嬉しい。ありがたい展示でした。

布たちが皆様のもとでお役にたつこと、心から願っております。









 11.2
萬器さんでの展示も5日目を迎えました。
沢山の方々にお越しいただき、ありがとうございます。

初日と2日目。在店させていただいたのですが、
迂闊にも息子の風邪をもらってしまい、声が出ない。
体は平気なのに、思うように話せないもどかしさ。
お客様には聞き苦しい挨拶となってしまい、申し訳ありませんでした。

でも、伺ってよかった。
萬器さんのお客様は「大人」の方が多かった。
僅かな差異の中から、きっと似合われるな…という布を2枚さっと手に取り、悩む。
きっとご自身の事をよく分かっているのだと思います。

そんなお客様を前にする緊張感。
媚びるようなモノ作りをしてはいけない。
私自身も、自分の柱、根拠、根っこを持たないと、この場には立てないと感じました。
萬器さんとお客様。
そこには売る側と買う側だけではない、対等な何かがあるのだと思います。

まだ展示は続きます。是非足をお運びください。









 10.27
今週末より始まります。
納品を終え、ドキドキはするものの今から何ができる訳でもない。
あとは皆様の声を待つばかり…です。

今回もいつもの素材で、
いつもの織り方で、
いつもの形で、
但し枚数だけは沢山。
そんな心持ちで手を動かす1年でした。

「進化」「成長」「変化」と聞くとドキッとする自分もいる。
でも今の自分は「変わらない事」を選んでいるのだと思います。

週末、萬器さんにてお待ちしております。









 10.13
DMができました。
展示まであと二週間。


「 earthworm 山口ミスズ展 」


2016.10.29(土) ~ 11.10(木)

うつわ萬器  千葉県柏市あけぼの4-6-1

作家在店日  10.29(土)、30(日)

http://www.utuwa-banki.com









 9.15
夏休みの事。
個展の打ち合わせに「うつわ萬器」さんへ。
1Fではガラス、2Fではアクセサリーの展示が行われていました。

アクセサリーはどれも素敵。
そこには「今」の空気がたっぷりと流れていて、
繊細な装飾品のみならず、工夫されたタグ、考えられた包装も目を引く。
やはり見せ方は大事なのだと最近怠け気味の我が身を振り返る。

2Fで昼食を頂き、帰りがけにガラスも見て帰ろうと中に入る。
はっと、足がすくみました。
そこに並ぶガラスの圧倒的な存在感。
武骨な形なのだけれど、洗練された空気とでも言うのかな。
聞けば、炎から50㎝の距離で形作るガラス。
普通では目も開けられない熱さなのだそう。
聞くだけでも過酷な作業だけれど、それでないと生み出せないという事なのだと思います。

もちろん見せ方は大事。
でも、そんな事どうでもよいと思わせる何かはきっと存在する。
そんな事を考えながら帰路につく。









 8.5
布を洗う日々。
この時期はあっという間に乾くので助かる。
乾いた布がドンドン溜まってきて。
秋の展示風景が少しずつ見えてきました。

夏休みもそろそろ折り返し地点。
私は毎日があっという間ですが。
息子はいいお休みなんじゃないかな。
水が苦手な息子。
今年は頑張ってだいぶ克服できました。

「ゴーグルをして水に潜ると、目を開けても痛くない」という事を発見したそう。
息子にとっては大発見。
良かったね。









 7.20
息子も夏休みに入りました。
この夏も山に登るぞ。
あと、久々に友人とも会いたいな。
色々な思いはあるけれど、手も動かさねばなりません。

しばらくは、織り上がった布の補正をして、洗う。
この作業が延々と続きます。
風呂場にこもっての洗い作業。
40℃を超える熱い湯でひたすら揉む、振るを繰り返す。
枚数がかさむとこの時期にはキツイ作業です。

もっと効率よく洗えるはずだといつも思うのですが、
工程を端折るとやっぱり何かが違う。
結局いつもの洗い方に戻す。
これからチャコールグレーを洗います。









 6.22
今日、久々にこれまで織った布を並べる。
全体のバランスを考える。

ついさっき織り終わった布。
横糸を濃いグレーにするか、淡いグレーにするか。とても悩みました。
その時の気分で濃いグレーにする。
でも当初の予定は淡い方。
何となく変えてみたくなっただけ。

布を眺めながら後悔する。
全体のバランスではやはり淡い方だったのだ。
何をやってるんだ。
時間は限られているのに。

でも、ふと思う。
この布を喜んで巻いてくれる人がいるのかもしれない。
作品として仕上げる事に決める。









 5.25
先日テレビを見ていたら、リヤカーを引っ張り世界各地を徒歩で縦断する冒険家が登場。
その旅は「過酷」の一言でした。
風貌は穏やかそうな隣のお父さん。
なぜ自分がこれをしているのか分からない。
嫌だなと思うけれど、またやりたい。
リヤカーと出会っちゃったのだからしょうがない。
そんなお話でした。

私は勝手にシンパシーを感じる 笑。
自分がなぜ織るのか、言葉にできるようなった。と書きました。
でも、それだけではないのです。
同じ事を延々繰り返す日々。ワクワク感や達成感は少ない。
もう疲れたな…なんて思う時もある。
いつも心が静かな訳でもないのです。

けれど辞めようとは思わない。
周りからの評価がモチベーションの時期もあったけれど、もうそれだけではない。
織りがなくなったら、何をしていいのか分からない。
こういうのをライフワークと言うのかもしれないな。









 5.7
GWも終わればあっという間。
子供ができて、連休の混雑にわざわざ出かける自分に驚く。
今年は山登りをしてきました。
これまでよりも少しハードな筑波山へ。
大人の登山道でしたが、息子も立派に歩く。
女体山に男体山。制覇してきました。
帰り道のスッキリとした笑顔に何だかこちらも嬉しくなる。

今日はスケジュール帳とにらめっこ。
そろそろ計画立てて織らねばなりません。
何をどの位機がけするのか。
無駄の許されない期間に入ってきました。









 4.19
春は苦手です。
心も体も落ち着かない。
でも今年は息子の笑顔や、その友達の成長。
そしてお母さんとの関わり。
点と点とが繋がるように。何だか癒されています。

さて、糸が新しくなり織りに入る。
これからはペースを上げてバリバリと織る予定。
そう。バリバリとね。
今日も黙々と手を動かす。









 4.3
幼稚園の春休みも後半に入る。
この休みは息子にたっぷり付き合おうと決め、連日動いています。
友達と遊んだり、プールに行ったり。

そんな中、旅行にも行ってきました。
山梨の温泉へ一泊旅行。
帰りに立ち寄ったホウトウ屋さん。美味しかった。
お店の裏のブドウ畑では小さなクラフト市が開かれていました。
せっかくだからと覗いてみると、ナントナント。
ビックリな再会がありました。

ご夫婦で山梨の自然に暮らし、革小物を制作されているhiyoriさん
私がとあるクラフトフェアに出展した時に声をかけてもらい、
お宅にもお邪魔した事がありました。
子どもを産んでからはご無沙汰していたので、本当に久々の再会。
それもビックリな偶然。
お互い興奮気味に喋る 笑。

ご縁とは面白く、不思議なものですね。
その日は奥さんの作るレザーのポーチを持ち帰る。
これから毎日使う予定です。









 3.16
最近の気持ち。
制作の事については非常にフラットな感覚。
淡々と手を動かす日々です。

自分よりも手をかけていたり、複雑な事をしていたり。
作る事への気迫、思いを形にしようという力が伝わってきたり。
そんな刺激を前にすると、自分はこれでいいのかと焦る感情。
以前はあったのですが、最近はフラット。

「好き」を感じて手を動かす。
シンプルな言葉だけれど、それが答えなのではないか。
行動に感じるのか、物に感じるのか。
人によって様々だと思うのですが、「好き」という感情を侮ってはいけないなと感じています。

今日から中間色のグレー。
13メートルの巻き取り作業が終わり、織りに入る。









 2.25
次はネイビー。
同じ紺色でも前回の糸とは別物。
肌触りの全く違う、紺一色の布を織ります。

きっかけはお店の方とのお話でした。
「紺色の布はできませんか?」と言われる。
それ以来、これだという紺色を探す。
だいぶお待たせしてしまいましたが、数年前から作品として織り始めました。

グレーや黒とは違う。
確かに紺色って独特の魅力を放っていますよね。
濃色でも沈まない、独特の存在感。
日本人にはとても似合う色だと感じています。

さて。今年はご予約分もあるのでこのネイビー、バリバリ織らねばなりません。
まずは一度目のタテ糸作りから。









 2.10
お次は紺色のタテ糸。
これから数百本の糸束を作り、織り機にセットします。

これは昨年末に染めた糸。
いつもの様に濃紺に染めたくて、いつもの配分で染色。
がしかし。染まった色が予想よりも一段明るい。
いつも通りのはずなのに。
結局重ねて染める。
薄めの青を重ねて、乾くまでにドキドキしながら待つ。
結果、イメージ通りの濃紺に。
答えのある染色は難しいといつも思う。

これから「黒と紺、その間」をイメージした布を織ります。
いつも通りにできるかな。ドキドキ。









 1.27
一見同じに見えるでしょ。
でも違うんですよ。
そんな感じを目指しています。

糸はカシミアからアルパカに変わりました。
色はほぼ同じ。チャコールグレー。
触れてみるとね。全然違うのですよ。

今日は巻き取りまで。
残りは夜に巻き取って。
明日から織り始めます。









 1.20
今年の予定。
秋、千葉「 うつわ萬器 」にて個展を予定しています。

しばらく前、オーナーの久保田さんと打合せをしました。
そこで受け取った事は二つ。
自分の感性を信じてそのまま手を動かせばよいのだという事。
そして、数を揃えなければならないという事。

久保田さんの言葉は終始一貫していたように感じます。
作り手の熱い思い。
使い手の求める物。
そのどちらも深く観ておられると言うのか。
私など全て見透かされてしまうようで、背筋の伸びる思い。

自分の感覚。そして作品数。この両立か。
さあ。秋に向けてコツコツとです。









 1.9

仕事はじめはカシミア。
そして、屋号を卒業しました。
さらば「 earthworm 」。
正直に言うと、名前など何でもよくなった。
布を見てもらえればそれでいいので、名前は何でも。
そう考えると、earthwormのある意味がなくなるのです。
HPを作る時に、思いつきで考えた名前でした。
まさかこんな事になるとは。嬉しい誤算。

これからは山口ミスズでお願い致します。









15.1-12